先生方が医院・クリニックの経営戦略を検討する際に、集患・増患対策を重要視することが多いと伺いました。
集患・増患対策を考えるには、マーケティングを避けて通ることはできません。
マーケティング概念の中で最重要視されているのは「認知行動」つまり「知る機会」です。
人間は、五感を使ってサービス・商品を認知します。
チラシ・広告媒体やホームページを使って、ユーザーの「知る機会」を増やしていく、これがマーケティングの基本となります。
一昔前のマーケティング戦略では、消費者心理のプロセスモデルとして「AIDMA(アイドマ)の法則」が採用されていました。
しかし、インターネットが発達したことにより消費者心理に新たなプロセスが生まれ、
「AISCEAS(アイシーズ)の法則」が提唱されています。
実際に、マーケティングツールとして効果的にホームページを運用するにはどうすればよいでしょうか。
AISCEAS(アイシーズ)の法則からわかるように、患者様はご自身の関心ごとや心配ごとに対して、
ひとまずインターネットを使って「検索・調査し、比較・検討を行う」といった行動スタイルに変わっています。
更には、SNSを使って自分の体験を発信することで、不特定多数の人々に情報を共有する傾向にあります。
患者様がホームページを閲覧した際に「自分の関心ごとや心配ごとが解決できそうだ」と判断できるかが重要になります。
認知率が低い医学用語ばかりを用いたページではなく、一般的な日常語を使って患者様にわかりやすく書かれたページ、
つまり「ユーザーファースト」であることが「選ばれる医院」の大きなカギとなります。
更には、
なども、ユーザーファーストの観点を持ったページとして有効です。
Googleはユーザーファーストを重要視しており、ホームページの大きな評価基準とする旨を発表しています。
そのため、患者様のことを第一に考えた「ユーザーファースト」のホームページが結果として集患・増患につながります。
既に広告媒体やホームページなどで医院の存在を紹介しているにも関わらず、思うように患者数が増えない場合、
「もっと認知度を上げる必要があるのでは」と考えられる先生方が多いようです。
しかし実際には、認知度が低い訳ではなく、
「認知はしているけれど来院していない患者様」がたくさんいるのです。
では、来院していない患者様に対してどのようなアプローチをすると良いのでしょうか。
来院していない理由を調査すると、次のような理由が挙げられます。
このような、「現状には満足できていないが、なかなか行動に移せない患者様」は数多くいらっしゃいます。
しかし、ちょっとしたきっかけで医院・クリニックに足を運んでもらえるようになります。
患者様は、症状や不安・トラブルを「一刻も早く解消したい!」と考えている方が多い為、
何でも気軽に相談でき、的確なアドバイスが返ってくることを強く望んでいます。
「ひとり一人に向き合った丁寧な診療・治療方針」「身近で親身なかかりつけ医」など。
安心感を与える表現をホームページに盛り込むことで、なかなか行動に移せない患者様が来院するきっかけとなります。
ただ単に「存在を認知させる」だけではなく、「どのように認知させるのか」を考えることにより、
現状に満足できていない患者様の背中を後押しして、医院・クリニックへと足を運んでもらえる的確なアプローチとなります。